第4回 マンガ製作の現場

開講日: 2019年5月7日

​講師:村井純、吉井順一

第4回目となる今回は「マンガ製作の現場」と題して、吉井順一氏による講義が行われた。冒頭、村井純先生よりインターネットの出現によるデジタル技術の発展、マンガは西洋の本の綴じ方を変えさせる(右綴じが導入される)ほどの強い影響力を持っていることなどについての話があり、マンガや出版の世界における未来を担う人がSFCから出てほしいという熱いメッセージを語られた。

 

吉井氏からは、制作現場でのデータ制作に関する話を中心に、印刷する場合とデジタル出版での保存・入稿形式の違いや、将来単行本化する可能性を視野にいれる場合のデータ形式、また、古い漫画をデジタル化する際にかかる作業コストの大きさなどについての説明があった。

各会社の事情により、作業環境に差があることから、データ形式に差が出ることも多く、標準フォーマットとしてのEPUB利用が進んでいることについても触れられた。

 

講義終盤では、APLが業界標準化団体として取り組んでいた、固定レイアウトの提案についての紹介、紙にとらわれることなく、出版やマンガ、アニメ、キャラ、ゲームのビジネスの展開を考えていくことの必要性についての話が展開された。

この講座の趣旨は「パブリッシングの先の形を考えることである」という論点の提示で、講義が締めくくられた。